作りやすいとされる家庭料理のひとつカレーですが、疲れていると“もっと楽に早くカレー作りたい…炒めなくても問題ないのでは…”と考えたことは誰にでもあるのではないでしょうか。
結論からいうと、カレーは炒めなくても美味しく作ることができます。作るときは次のポイントを押さえるのがおすすめです。
- アク抜きを丁寧にする
- 野菜を煮込みすぎない
炒めないカレーは、炒める場合よりもアクが出やすく煮崩れも起こしやすいです。そのため、上記の2つのポイントを押さえておけば、炒めた場合と同じくらい美味しいカレーに仕上げることができます。
後ほど、炒めないカレー&炒めたカレーの比較もしてみましたので、参考にしてみてくださいね♪
この記事では
- カレーを炒めないとまずい?【作るときのポイント2つ】
- 炒めないカレー&炒めたカレーの比較
- カレーの材料を炒めるメリット
についてご紹介します。
炒めないカレーを作る際のポイントを押さえ、手間を省きつつ美味しいカレーを作りましょう♪
カレーは炒めないとまずい?【炒めず美味しく作るポイント】
最初に述べたように具材を炒めなくても美味しいカレーを作ることができますので、炒めたくないと思ったときは無理せずに煮てしまいましょう。ただ、炒めない場合は次のポイントを押さえておくのがおすすめです。
- アク抜きを丁寧にする
- 野菜を煮込みすぎない
それぞれ説明します。
アク抜きを丁寧にする
カレーの具材を炒めずに煮ていく場合は、アク抜きを丁寧にするのがおすすめです。肉は炒めることで肉汁が流れ出ずにアクも出にくくなります。そのまま煮ると、アクが出やすくなるのでお玉で丁寧にすくい取っておきましょう。
野菜を煮込みすぎない
野菜を煮込みすぎないことも大切です。長い時間煮込むことでジャガイモが跡形もなく崩れてしまうことがあります。炒めた場合よりも煮崩れが起こりやすくなるので、楊枝で確認しながら程よい柔らかさで火を止めましょう。
もし、皮が気にならない場合は皮付きのジャガイモで煮込むのも煮崩れしないのでおすすめです。
炒めないカレー&炒めたカレーの比較
炒めないカレーを作るときのポイントについて説明しましたが、“本当に炒めなくても大丈夫なの…?“と不安が拭いきれない方も多いと思います。
そこで実際に炒めないカレーと炒めたカレーを作ってみて比較を試みました。次のポイントで違いを調べていきます。
①煮込む前
②煮込み中
③仕上がり
*今回はカレー粉を使った比較なので、とろみ付けに小麦粉を使用しています。
*具材はジャガイモ・人参・玉ねぎ・鶏胸肉です。
それぞれ説明します。
①煮込む前
まずは煮込む前の違いから見ていきます。炒めないカレーは、材料を切って鍋に入れた状態です。生肉が水に浮かぶ様子は見慣れていないため少し違和感があります。
炒めるカレーはバターを溶かした鍋に玉ねぎとカレー粉&小麦粉を入れて加熱後にお肉、人参&ジャガイモの順に加えたところです。カレー粉や玉ねぎは炒めたことでより香ばしい匂いがします。
しっかり炒めるとやはり時間がかかるので、水からすぐに煮ることができる炒めないカレーに魅力を感じました。
②煮込み中
続いて煮込み中について調べます。炒めないカレーは加熱してからあっという間にアクが出てきました。少し焦りましたが、お玉ですくう作業を繰り返すことで徐々に落ち着いていき良い感じになりました。
炒めるカレーだと、ほとんどアクが出ませんでした。
煮込み中は煮崩れを気にして定期的に確認していたので炒めないカレーの方がやや手間はありましたが、慣れれば調べる回数も減ると思います。
③仕上がり
最後に仕上がりを比較します。炒めないカレーには煮込んだ後に、小麦粉&バター&カレー粉を炒めて牛乳で溶いたカレー風味ホワイトソースを加えました。炒めたカレーにも牛乳を加えて、どちらにもケチャップとウスターソースで味を調えました。
写真で見てもハッキリとした違いはよく分かりませんでした。炒めないカレーの方が少し薄い色かもしれませんが、別々に出されたら区別がつかない気がします。
さらに食べてみると、もっと違いが分からず…
ちなみに夫は炒めないカレーが好みのようでした。今回はカレー粉でしたが、カレールーの場合はよりお互いが近いものに仕上がるのではないかと思われます。
カレーの材料を炒めるメリット
ここまで炒めないカレーを作るときのポイントや炒めたカレーとの比較について説明しました。炒めなくてもカレーに仕上がるのは安心ですが、“そもそも何でカレーの材料を炒める必要があるの?”と気になった方もいらっしゃると思います。
調べてみると、カレーの材料を炒めるメリットとしては以下の4つが挙げられます。
- 水っぽいカレーになりにくい
- 旨みが逃げない
- 香ばしさが出る
- 煮崩れしにくい
それぞれ説明します。
水っぽいカレーになりにくい
まずは水っぽいカレーになりにくいというメリットがあります。野菜などを炒めることで余計な水分を飛ばすと煮込んだときに水分が減っているので、カレーが水っぽくなることを防げます。特に水分の多い葉物をカレーの具材にする場合は炒めてしっかり水分を飛ばしましょう。
旨みが逃げない
炒めることで野菜や肉の旨みが逃げずに閉じ込められます。特に肉は肉汁とともに旨みが出ていきやすいので、焼き色がつく程度まで炒めるのがおすすめです。
香ばしさが出る
玉ねぎなどは炒めることで香ばしさが出ます。にんにくなども同様に少量の油で炒めると良い香りがします。玉ねぎが飴色になるまで炒めると、煮込んだ後のカレーにコクが出やすくなります。
煮崩れしにくい
煮崩れしにくいのもメリットです。野菜の表面を焼いて固めることで、長時間の煮込みでも崩れてしまうことを防げます。特にジャガイモやなすは煮崩れしやすい野菜なので、炒めることは煮崩れ防止に効果的です。
まとめ
最後にこの記事についてまとめます。
- 炒めなくても十分美味しいカレーが作れます。
- 実際に炒めたカレーと比較しても、味や見た目の違いはほとんど感じませんでした。
- できるだけ手順を減らしてカレーを作りたいときにはおすすめです。
ただ、炒めない場合は、炒めるときに気にしていなかった次のポイントをしっかり押さえましょう。
- アク抜きを丁寧にする
- 炒めていないので通常より多くアクが出てきたのでお玉でしっかりすくいましょう。
- 野菜を煮込みすぎない
- ジャガイモなど煮崩れしやすい野菜を定期的に楊枝で確認するのがおすすめです。
- 水っぽいカレーになりにくい:野菜の水分を飛ばすため、水っぽいカレーになるのを防止できます。
- 旨みが逃げない:特に肉の表面をカリッと焼くことで肉汁として旨みが逃さずに閉じ込められます。
- 香ばしさが出る:玉ねぎを飴色まで焼くことで香ばしさを引き出せます。
- 煮崩れしにくい:ジャガイモやなすなど煮崩れしやすい野菜に効果的です。
炒めないカレーも炒めるカレーもポイントやメリットを知って、好みの作り方や味にしてカレーを楽しんでいきましょう♪