暑い日につるんとした食感のゼリーは人気のスイーツで手作りしやすいですが、“ゼラチンが固まらない!再加熱でいけると聞いたけれど、どうやるの?”と困って調べている方もいらっしゃると思います。
ザックリとした手順は、固まらなかったゼリー液と追加のゼラチンを再加熱することで固められます!
ゼラチンの種類によって手順が一部異なりますが、大事なポイントは次の通りです。
- 最初に使ったゼラチンの3分の1を用意する
- ゼラチンを沸騰させないように溶かす
後ほど顆粒・粉・板それぞれのタイプについて手順をご紹介します。
さらにゼラチンが固まらなかった原因や固まらないゼリー液を食べる方法も説明するので、参考にしてみてくださいね♪
この記事では
- ゼラチンが固まらない!?【再加熱の手順】
- ゼラチンが固まらない原因
- 固まらないゼリー液を食べる方法
についてご紹介します。
ゼラチンを再加熱する方法や固まらないままのゼリー液の食べ方を知って、暑い夏も涼しいスイーツで乗り切りましょう!
ゼラチンが固まらない!?【再加熱の手順】
最初に述べたように固まらないゼリー液と追加のゼラチンを再加熱して固めます。次のポイントを押さえるのがおすすめです。
- 最初に使ったゼラチンの3分の1を用意する
- ゼラチンを沸騰させないように溶かす
とにかく最初に作ったときのゼラチンの3分の1を正確に測って、しっかり溶かすことが大切です。
顆粒・板・粉と、3種類のゼラチンそれぞれについて再加熱の手順を説明します。
顆粒タイプ
顆粒タイプはふやかす必要がなく、手軽にゼリーを作れるタイプのゼラチンです。以下の手順で再加熱していきましょう。
①最初に使ったゼラチン量の3分の1を用意する
②沸騰させないように加熱して①を溶かす
③最初に作った固まらないゼリー液と②を混ぜる
④型に入れ直して冷蔵して固める
粉ゼラチン
粉ゼラチンはしっかりとふやかすことが大切です。一般的にはゼラチンの5倍量の水でふやかしますが、使用しているゼラチンのパッケージを確認するのがおすすめです。
①最初に使ったゼラチン量の3分の1を用意する
②冷水に①を振り入れて、かき混ぜてふやかす
③最初に作った固まらないゼリー液を鍋で温める
④ふやかした②を③に入れて温める
⑤型に入れ直して冷蔵して固める
ふやかすときは一気ではなく、振りながら少しずつ入れてダマにしないようにしましょう。
板ゼラチン
板ゼラチンもふやかすという手間がありますが、風味にクセが少なくスイーツや料理の味の邪魔になりにくいところが魅力的です。
①最初に使ったゼラチン量の3分の1を用意する
②10℃以下の水に①を浸してふやかす
③最初に作った固まらないゼリー液を鍋で温める
④冷水から取り出して絞った②を③に入れて温める
⑤型に入れ直して冷蔵して固める
ふやかす水は10℃以下の冷水であることがポイントです。
ゼラチンが固まらない原因
ゼラチンを加えて再加熱すると固まることが分かって安心しましたが、“そもそも何故ゼラチンが固まらなかったのだろうか?”と気になった方もいらっしゃるかもしれません。
調べてみると、ゼラチンが固まらない原因として次のようなことが挙げられます。
- ゼラチンをふやかしていない
- ゼラチンを沸騰させた
- 冷やす時間が足りない
- ゼラチンの量が少ない
- 固まりにくい種類の果物を使用している
それぞれ説明します。
ゼラチンをふやかしていない
粉ゼラチン・板ゼラチンの場合は、ふやかさずに使用すると固まる・固まらない部分のムラが出来てしまいます。冷水に入れてから少なくとも10分は待ちましょう。
ゼラチンを沸騰させた
ゼラチンを沸騰させることも固まらない原因になります。60℃より高温になると、熱によって分解されてしまい固まる力がなくなってしまいます。
ゼラチンはゆっくりと加熱して50~60℃で溶かすことで固まりやすくなります。
冷やす時間が足りない
ゼラチンを固めるには冷やす時間が必要です。20度以下にならないとゼラチンは固まらないので、冷蔵庫で3~6時間しっかり冷やす必要があります。
ゼラチンの量が少ない
ゼラチンの量が少ないと固まりにくくなります。ゼラチンは作りたい液体量の2~4%が必要です。5gのゼラチンに対して250~300mLの液体を固めることができます。300mLはかなり柔らかい食感になります。
固まりにくい種類の果物を使用している
固まりにくい種類の果物を使用すると、ゼラチンが固まらない原因になります。タンパク質分解酵素or酸が強いorペクチンなどの特徴を持つ果物はゼラチンの凝固を妨げるので、固まりにくくなります。
- タンパク質分解酵素を持つ果物(生で使用した場合)
- パイナップル・キウイフルーツ・マンゴー・メロン・イチジク・パッションフルーツ・パパイヤ・みかん類etc
- 酸の強い果物
- レモン・グレープフルーツ・オレンジetc
- ペクチンを持つ果物
- リンゴetc
上記のような果物を使う場合は全体の20%以下の量にしておくのがおすすめです。タンパク質分解酵素を持つ果物を生で使う場合は加熱して酵素を破壊するか缶詰で作りましょう。
固まらないゼリー液を食べる方法
固まらないゼラチンの再加熱の方法や固まらない原因についてご紹介しましたが、“再加熱も少し手間がかかるし、今回はこのまま食べられないかな…”と考えた方はいらっしゃいませんか?
次のような方法で固まらないゼリーを食べることができます。
- そのまま食べる
- 冷凍庫で冷やす
それぞれ説明します。
そのまま食べる
もし、ゼリー液がふるふるの状態ならばジェルとしてそのまま食べることもできます。ゼリーよりも柔らかい食感のデザートとして楽しめます。
冷凍庫で凍らす
冷凍庫で凍らしてシャーベットにするのも一つの手です。ゼラチンが入っているので、ジュースをそのまま凍らした場合よりも滑らかな口当たりになります。
まとめ
最後にこの記事についてまとめます。
- 最初に使ったゼラチンの3分の1を用意する
- ゼラチンを沸騰させないように溶かす
- ゼラチンをふやかしていない
- 粉・板ゼラチンの場合、冷水でしっかりふやかす必要があります。
- ゼラチンを沸騰させた
- ゼラチンは50~60℃で溶かしましょう。
- 冷やす時間が足りない
- 冷蔵庫で3~6時間冷やす必要があります。
- ゼラチンの量が少ない
- ゼリー液に対して2~4%、ゼラチン5gだとゼリー液250~300mLです。
- 固まりにくい種類の果物を使用している
- タンパク質分解酵素or酸が強いorペクチンを含む果物を使うと固まりにくいです。
- そのまま食べる
- ふるふるの状態ならばジュレとして楽しめます。
- 冷凍庫で冷やす
- ジュースを普通に冷凍するより滑らかなシャーベットに仕上がります。
再加熱のやり方やそのままでも楽しむ方法を知って、暑い夏を一緒に乗り切りましょう♪