いつも使ってる鍋、焦げ付きがひどくなってきたけど買い替えようか迷うな…。そもそも鍋の寿命っていつなんだろう?
長期間使用しているうちに徐々に劣化してきてしまう鍋。使いにくさを感じても「まだ使えるかな…」と買い替え時期に悩んでしまいますよね。
そこで、鍋の寿命について調べてみたところ、素材によって寿命の目安が異なることがわかりました。
例えば、
- 内面加工がされている鍋:コーティングが剥がれるまで
- アルミ製の鍋:黒ずみがとれなくなるまで
- 鉄鍋:穴が開くまで
というように、鍋の素材によって寿命の目安が大きく変わります。
買い替えるかどうかの判断材料となるように、この記事で「鍋の素材ごとの寿命」についてまとめました。ぜひ参考にしてみてください!
また、普段の使い方やお手入れの仕方によっても鍋の寿命が左右されます。後ほど、鍋をなるべく長持ちさせるコツについても詳しく解説していきます。
この記事では、
- 鍋の寿命は?【素材ごとに解説】
- 鍋を長持ちさせるコツ
- 買い替えるならこれ!おすすめの鍋5選
についてご紹介します!
鍋の寿命の目安を知って、買い替えるかどうかの判断材料にしてください!
鍋の寿命は?【素材ごとに解説】
冒頭でもお伝えした通り、鍋の寿命は素材によって異なります。素材ごとの寿命の目安をまとめると下記の通りです。
- 内面加工がされている鍋:コーティングが剥がれるまで
- アルミ鍋:黒ずみがとれなくなるまで
- 鉄鍋:穴が開くまで
- 銅鍋:穴が開くまで
- ステンレス鍋:穴が開くまで
- ホーロー鍋:ひび割れが発生するまで
- 土鍋:ひび割れが発生するまで
1つずつ詳しく見ていきましょう。
内面加工がされている鍋(フッ素樹脂加工など)
フッ素樹脂加工やダイヤモンド加工など、内面に加工がされている鍋は、コーティングが剥がれてしまった時が寿命の目安となります。
具体的な年数としては、
- フッ素樹脂加工の鍋:約1年
- ダイヤモンド加工の鍋:約2~3年
と言われています。
上記のような内面加工がされている鍋は、食材がくっつきにくいなどの利点がありますが、使用するうちに少しずつコーティングが剥がれていきます。
コーティングが剥がれた状態で使い続けると、焦げ付きやすくなるなどの問題が生じるため、買い替えが必要となります。
アルミ鍋
アルミ鍋の寿命の目安は、「黒ずみがとれなくなったとき」です。
洗ってもとれない黒ずみが発生してしまった際には、買い替えを検討しましょう。
また、アルミ鍋には、アルマイト加工がされているものと非加工のものがあります。
アルマイト加工がされている鍋は黒ずみが発生しにくくなっていますが、アルマイトが剥がれることで寿命となります。
鉄鍋
鉄鍋の寿命は長く、穴が開いたり取っ手が壊れたりしない限りは使用することができます。
ただし、お手入れが面倒なのが難点。お手入れを怠ったり使い方を間違えたりすると錆が発生してしまうので注意が必要です。
また、他の鍋に比べて「重い」という特徴もあります。そのため、扱いづらさを感じたら思い切って買い替えるのも一つの方法です。
銅鍋
銅鍋も、他の素材と比べて寿命が長く、穴が開いたり取っ手が壊れたりしない限りは使用可能です。
ただ、以下のようなデメリットもあります。
- 外側の直接火にあたる部分が変色しやすい
- 酸や塩分に弱く錆が発生しやすい
変色や錆は正しいお手入れによって落とすことができますが、見た目を綺麗に保つには手間と時間をかけてこまめにお手入れを続けていく必要があります。
そのため、「お手入れが大変だな…」と感じたときには、買い替えを検討するとよいでしょう。
ステンレス鍋
ステンレス鍋も、鉄鍋や銅鍋と同じく長期間の使用が可能です。穴が開いたり取っ手が壊れたりするまでは問題なく使用できるでしょう。
また、ステンレス鍋は錆が発生しにくいという特徴があります。そのため、鉄鍋や銅鍋に比べてお手入れが楽にできるのも嬉しいポイントです。
デメリットとしては、熱伝導率が低く焦げ付きやすい点が挙げられます。
例えばカレーを作る際、ステンレス鍋で具材を炒めるとすぐ焦げ付いてしまいませんか?
それは、ステンレスが他の金属に比べ熱伝導率が低く、熱ムラができやすいためです。
「毎回焦げ付きを落とすのが大変…」と感じる場合は、買い替えを検討するタイミングかもしれません。
ホーロー鍋
ホーロー鍋も基本的に長期間の使用が可能です。ただし、ひび割れが発生した際には、安全面を考慮して寿命と考えるのがよいでしょう。
長持ちさせるには、大きな衝撃を加えないよう取り扱いに注意が必要です。
土鍋
土鍋の場合も、ホーロー鍋と同じくひび割れが寿命のサインです。また、水漏れする場合も買い替えを検討しましょう。
ひび割れや水漏れはなくても、土鍋がまだ熱い状態で冷水に浸けたり、強い力で洗ったりすると破損することがあるので注意が必要です。
鍋を長持ちさせるコツ
ここまでで、鍋の寿命の目安について解説しました。まだ寿命ではないと分かった場合、「なるべく長持ちさせたい!」と思いますよね。
そこでここからは、鍋を長持ちさせるコツについてご紹介します。
- 正しい方法でお手入れする
- 焦げ付きはその都度落とす
- 湿気の少ない場所に保管する
- 鍋の中に料理を入れたまま放置しない
- 熱い状態の鍋を急激に冷やさない
- 鍋の素材に合わせて調理器具を見直す
- 火加減に注意する
1つずつ見ていきましょう!
正しい方法でお手入れする
鍋を長持ちさせるには、日頃から「正しいお手入れ」をすることが重要です。
まず、鍋を洗う際には、柔らかいスポンジに中性洗剤をつけて優しく洗うようにしましょう。
特に鍋の表面にコーティングがされているものは、強い力で洗うことでコーティングが剥がれ、寿命を早めてしまいます。
ただし、鉄鍋の場合は、他の素材の鍋とお手入れ方法が異なるため注意が必要です。
- 使用後は洗剤をつけずにタワシを使って水洗いする
- 空焚きして水分を十分に飛ばす
- 表面にサラダ油などの調理油を塗る
焦げ付きはその都度落とす
また、鍋が焦げ付いてしまった場合には、その都度落とすようにするのがおすすめです。
焦げ付きの落とし方については、鍋の素材ごとに異なるため、1つずつ解説します。
内面加工がされている鍋
フッ素樹脂加工などの内面に加工が施されている鍋は、もともと焦げ付きにくいコーティングがされています。
そのため、もし焦げ付きが発生してしまった場合も、水を沸騰させるだけで焦げを落とすことができます。
ただし、強火にかけると劣化しやすいので、沸騰させるときは中火にしましょう。
金属タワシなどでゴシゴシこするのもコーティングが剥がれる原因となるので避けてくださいね。
アルミ鍋
アルミ鍋の焦げを落とすなら、酢またはクエン酸を使うのがおすすめです。
水と酢(またはクエン酸)を鍋に入れて火にかけ、沸騰させます。その後10分ほど加熱したらお湯を捨て、スポンジでこすって焦げを落とします。
酢やクエン酸の分量は下記の通りです。
- 酢を使う場合:水200mlに対し大さじ1
- クエン酸を使う場合:水200mlに対し小さじ1
鉄鍋
鉄鍋の場合は、他の素材の鍋に比べて傷つきにくいため、金属タワシなどでこすって焦げ付きを落とすことができます。
よく水ですすいだ後は、空焚きして水気をを飛ばし、薄く油を馴染ませておきましょう。
銅鍋
銅鍋の焦げ付きは、水を沸騰させて落とすのがおすすめです。
まず銅鍋に水を入れて沸騰させ、10~15分ほど加熱します。そして火を止め、半日ほど放置したあと、柔らかいスポンジなどで焦げを落とします。
ステンレス鍋
ステンレス鍋の場合は、酢(クエン酸)か重曹で焦げを落とすのがおすすめです。
酢(クエン酸)を使う場合は、アルミ鍋の焦げ落としと同じ手順で行いましょう。
重曹を使う場合は、水と重曹を入れて沸騰させた後、10分ほど加熱してから火を止めて半日ほど放置するのがポイントです。その後、スポンジでこすって焦げを落としましょう。
重曹の分量は、水200mlに対し大さじ1です。
ホーロー鍋
ホーロー鍋は、ステンレス鍋と同じく酢(クエン酸)か重曹を使って焦げ落としができます。
金属タワシでこすると傷がついてしまうので、柔らかいスポンジを使うようにしましょう。
土鍋
土鍋の場合も、酢(クエン酸)か重曹を使って焦げを落とすことが可能です。
こちらも傷が付きやすいので、焦げをこすり落とすときは柔らかいスポンジを使いましょう。
湿気の少ない場所に保管する
鍋の保管場所としておすすめなのは、湿気の少ない場所です。
特に鉄鍋や土鍋は、湿気によって錆びたりカビが発生したりしやすいため、湿気が少なく風通しの良い場所に保管するようにしましょう。
なお、下記のようなラックを使用することで通気性が保たれるほか、取り出しやすさも叶えられるのでおすすめです。
鍋の中に料理を入れたまま放置しない
また、鍋の中に料理を入れたまま放置しないことも大切です。
食材に含まれる酸や塩分によって、錆や腐食を引き起こす可能性があるためです。
調理が終わった料理は鍋の中に長時間保管せず、なるべく早く別の容器に移すようにしましょう。
熱い状態の鍋を急激に冷やさない
熱い状態の鍋を急激に冷やしてしまうと、ひび割れやコーティングの剥がれに繋がる可能性があります。
そのため、使用後の熱い鍋は、自然と温度が下がるのを待ってからお手入れしましょう。
どうしてもすぐに洗いたい場合には、お湯を使用して温度変化を緩やかにするのがおすすめです。
鍋の素材に合わせて調理器具を見直す
鍋の素材によっては、金属製の調理器具により表面を痛めてしまうことがあります。
特に内面加工が施された鍋は、金属製の調理器具でコーティングが剥がれやすいため、注意が必要です。
下記のようなシリコン製のお玉は、鍋を傷つける心配もなくおすすめです。
火加減に注意する
鉄鍋を除き、強火での調理は鍋の劣化を早める原因になります。
そのため、鍋を長持ちさせるためには弱火~中火での調理をおすすめします。
買い替えるならこれ!おすすめの鍋5選
鍋が寿命を迎えてしまったときや、使いにくさを感じるようになった場合は思い切って買い替えを検討してみましょう。
ここからは、買い替えるのにおすすめの鍋をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
- ヨシカワ「雪平鍋 ステンレス」
- 和平フレイズ「マルチポット フッ素樹脂加工」
- アイリスオーヤマ「両手鍋 ダイヤモンドコート」
- ストウブ「ピコ ココット ラウンド ホーロー鍋」
- カローテ「片手鍋 マーブルコーティング」
ヨシカワ「雪平鍋 ステンレス」
こちらは、味噌汁作りなどに便利な片手鍋です。
目盛が付いているほか、注ぎ口もあるので汁物の調理に使いやすいでしょう。
ステンレス製なので長く使える点も嬉しいですね。
和平フレイズ「マルチポット フッ素樹脂加工」
こちらも片手鍋ですが、煮込み料理のほか炒め物や揚げ物などにも使える優れもの!
内面にコーティングがされているのでこびりつきにくく、お手入れも簡単です。
アイリスオーヤマ「両手鍋 ダイヤモンドコート」
カレーなどを大量に作りたい場合は、こちらの両手鍋がおすすめです。
こびりつきにくいダイヤモンドコートが施されており、炒める工程でもストレスなく調理可能です。
ストウブ「ピコ ココット ラウンド ホーロー鍋」
無水調理にもおすすめなホーロー鍋です。
食材の水分が鍋内部で循環し、料理をふっくらジューシーに仕上げます。
見た目もおしゃれで、テーブルにそのまま出すのも良いですね。
カローテ「片手鍋 マーブルコーティング」
最後は、可愛くておしゃれなこちらの片手鍋。
見た目だけでなく、コーティングにより焦げ付きにくくなっており、様々な料理に活躍します。
一人暮らしの方にもおすすめです。
まとめ
最後に、この記事の内容をまとめると下記の通りです。
- 内面加工がされている鍋:コーティングが剥がれるまで
- アルミ鍋:黒ずみがとれなくなるまで
- 鉄鍋:穴が開くまで
- 銅鍋:穴が開くまで
- ステンレス鍋:穴が開くまで
- ホーロー鍋:ひび割れが発生するまで
- 土鍋:ひび割れが発生するまで
- 正しい方法でお手入れする
- 焦げ付きはその都度落とす
- 湿気の少ない場所に保管する
- 鍋の中に料理を入れたまま放置しない
- 熱い状態の鍋を急激に冷やさない
- 鍋の素材に合わせて調理器具を見直す
- 火加減に注意する
- ヨシカワ「雪平鍋 ステンレス」:汁物調理に便利
- 和平フレイズ「マルチポット フッ素樹脂加工」:揚げ物などにも使える優れもの
- アイリスオーヤマ「両手鍋 ダイヤモンドコート」:大容量でこびりつきにくい
- ストウブ「ピコ ココット ラウンド ホーロー鍋」:無水調理を楽しめる
- カローテ「片手鍋 マーブルコーティング」:可愛くておしゃれ
このように、鍋の寿命は素材によって異なります。
この記事を参考に鍋の寿命を見極め、必要に応じて買い替えを検討してみてください!