炊飯器の付属のコードが短くてコンセントに繋げない!
延長コードを使っても大丈夫よね?
使用頻度の多い家電のひとつの炊飯器、キッチン周りの家電が多くてコンセントが足りなかったり、電源コードが短かったりなどして“炊飯器をコンセントに繋げない!どうしよう…延長コードに使っても問題ないよね?”と悩んだことはありませんか。
実をいうと、基本的に炊飯器に延長コードは使用しない方がいいと言われています。それは延長コードはタコ足配線タイプの物が多く、炊飯器などの消費電力の大きい家電に使用すると次のような懸念事項があるからです。
- 他の家電と併用すると定格電流を超えやすい
- 火災の原因になりやすい
ただし、やむを得ず延長コードを使用することが日常生活の中ではあると思います。そのような場合のために、炊飯器に使用する延長コードの選び方や延長コードの正しい使い方も後ほどご紹介します。
この記事では
- 炊飯器に延長コードを使っていい?【起こりうる危険性】
- 炊飯器に使用する延長コードの選び方
- 炊飯器に延長コードを使用する際の注意点
についてご紹介します。
炊飯器に延長コードを使っていい?【起こりうる危険性】
はじめに述べたように炊飯器に延長コードを使用するのはおすすめできません。絶対に駄目という訳ではないのですが、次のような危険性があることを理解しておきましょう!
- 他の家電と併用すると定格電流を超えやすい
- 火災の原因になりやすい
それぞれ説明します。
他の家電と併用すると定格電流を超えやすい
炊飯器は消費電力が大きいため他の家電、特にキッチン家電と一緒にタコ足配線タイプの延長コードに繋いでしまうと定格電流をすぐに超えてしまいます。定格電流を超えると、通常ならばブレーカーが落ちて気づけますが、それでも普段の家事に支障をきたしやすくなります。
一般的に家庭で使用されるキッチン家電の多くは、消費電力が大きくて説明書に“定格15A以上のコンセントを単独で使うこと”と書いてあります。15A以上のコンセントとは、家の壁の2口タイプのコンセント(基本的には2口合わせて1500W)のことです。
下記のようなキッチン家電は単独の使用が望ましいと言えます。
家電 | 消費電力(W) |
---|---|
炊飯器 | 1200~1400 |
オーブンレンジ | 1400~1500 |
オーブントースター | 1000~1400 |
電気ケトル | 1200~1300 |
火災の原因になりやすい
炊飯器と他の家電を使用して定格電流を超えて使ってしまうと、最悪の場合、延長コードのケーブルから発火して火災が起きてしまいます。
タコ足配線タイプの延長コードだと、炊飯器の他にも色々な家電も繋ぎたくなります。しかし、炊飯器だけで1300W前後なので定格容量の1500Wをあっという間に超えてしまいます。ブレーカーが落ちて電源が遮断されれば気づけますが、そうならずに使い続けると、延長コードに大きな負荷がかかって熱がこもることで劣化が早くなり、発火する危険性が高まります。
炊飯器に使用する延長コードの選び方
先ほど書いたように、基本的に炊飯器を延長コードに繋げることは推奨されていません。一度、炊飯器と他のキッチン家電の配置場所を検討して、延長コードを使わない方法を考えることをおすすめします。
しかしながら“やっぱり、どうしても炊飯器を延長コードに繋がないと上手くいかない…”ということもあるかと思います。
少しでも安全性を高められるように炊飯器に使用する延長コードを選ぶ際には、次のポイントを押さえましょう。
- 高ワット(目安は1500W)の一口タイプ
- PSEマークのある商品
それぞれ説明します。
高ワット(1500W前後)の一口タイプ
消費電力の大きい炊飯器に繋ぐ延長コードは、タコ足配線ができないように一口の高ワット(1500W)のタイプにしましょう。
複数差し込み口があることで、ついつい色々な家電を繋いで定格電流を気づかないうちに超えているという可能性が高まってしまいます。差し込み口が一つしかなければ炊飯器以外の家電が繋がることがないので、定格電流を超えずにすみます。
使っている炊飯器の消費電力以上のワット数を持っている延長コードであることも必ず確認しましょう。
PSEマークのある商品
PSEマークのある延長コードを選ぶようにしましょう。PSEマークは電気用品安全法にて厳しい基準やチェックをクリア商品に付いており、延長コードを使用する際の安全性を高められます。
炊飯器に延長コードを使用する際の注意点
安全性の高い延長コードの選び方について説明してきましたが、いざ炊飯器と繋ごうとすると“延長コードを使うとき、どんなことに注意したらいいのか分からない…”と不安になった方もいらっしゃると思います。
延長コードを使用する際には、次のことに注意しましょう。
- コードをねじらず、束ねず、真っ直ぐにして使用する
- コードの上に重いものを置かない
- コードを強く引っ張らない
- コードを扉などで挟まない
- コードを針や釘で固定しない
- 水がかかりやすい場所で使用しない
- ホコリが溜まる場所に置かない
延長コードを使用している間、電気はずっと流れています。電気が流れている延長コードに外部から負荷を掛けないという意識を持つことが大切です。
ちなみに延長コードの寿命は平均5年です。5年以上使用していたり、5年以内でも何かしら異常を感じたりしたら、新しいものに替えていきましょう。
まとめ
最後にこの記事についてまとめます。
- 他の家電と併用すると定格電流を超えやすい⇒炊飯器の消費電力が高いため、タコ足配線で他の家電と繋ぐと定格電流にすぐに達してしまいます。
- 火災の原因になりやすい⇒定格電流を超えた状態で使用するとコードに熱がこもって発火しやすくなり火災の可能性が高まります。
- 高ワット(目安は1500W)の一口タイプ⇒一口しかないので炊飯器以外の家電をうっかり繋ぐことがありません。
- PSEマークのある商品⇒厳しい基準をクリアしている延長コードなので、安全性が高まります。
- コードをねじらず、束ねず、真っ直ぐにして使用する
- コードの上に重いものを置かない
- コードを強く引っ張らない
- コードを扉などで挟まない
- コードを針や釘で固定しない
- 水がかかりやすい場所で使用しない
- ホコリが溜まる場所に置かない
とにかく延長コードに外部からの負荷を与えないようにする意識が大切です!!!
基本的に消費電力の高い炊飯器に延長コードの使用はおすすめできません。どうしても、使用する場合には安全性の高い延長コードを用意して、コードに外部から負荷を与えないように注意してくださいね♪