食品にサランラップをかけてレンジで温めたら、溶けた!
食べても大丈夫かしら?全部、捨てるべき?
レンジで温めるとき、必ずサランラップをかけるの?
かけなくてもいい食品もあるのかな…
食品をレンジで温めるときにサランラップをかけることが多いですよね。しかしながら、“ラップをレンジで温めると溶けることもあるらしい…それ食べてもいいの?”と不安になることもあるかと思います。
結論からいうと、サランラップが溶けても有害物質は発生しないので食べても大丈夫です!ただし、溶けたラップが食品にかかった場合は、溶けたラップを食品から剥がしてから食べるようにしましょう。
サランラップが溶けてしまう理由も含めて後ほど詳しく説明しますので、温める際の参考にしてみてくださいね♪
また、レンジで温めるときにサランラップが必要な食品といらない食品や安全な使い方、サランラップを使用しないレンジでの温め方についてもご紹介しますので、使い分けなどの参考になると嬉しいです。
この記事では
- サランラップがレンジで溶けた!【安全性と理由】
- サランラップが必要な食品といらない食品
- サランラップの安全な使い方
- サランラップを使わないレンジでの温め方
についてご紹介します。
サランラップがレンジで溶けた!【安全性と対処法】
最初に述べたようにレンジでサランラップが溶けてしまっても食品に悪影響はなく食べても大丈夫です。溶けたサランラップが食品にかかった場合は、しっかりとラップを剥がしてから食べるようにしましょう。樹脂でできたラップをそのまま体内に入れるのは危ないので、小さいお子さんが食べるときには特に綺麗に剥がすのが安心です。
サランラップが溶けてしまう理由は、長時間温めることでラップの耐熱温度を超えてしまうからです。現在、販売されているサランラップの原料は主に次の2種類で、どちらも安全性が保証されているので溶けてしまった場合でも食べることができます。
- ポリエチレン:約110度(お値段は安め)
- ポリ塩化ビニリデン:約140度(お値段は高め)
油分が多い食品の方が耐熱温度を超えやすくなるので、高めではありますが油脂の多いものはポリ塩化ビニリデンを使用するのも一つですね♪
サランラップが必要な食品といらない食品
先ほどサランラップが溶けたときの食品の安全と対処法について説明しました。レンジを使って温めたい場合に“サランラップは必ず必要なのかしら?”と気になった方もいらっしゃると思います。
サランラップが必要な食品といらない食品は“水分を維持したいか飛ばしたいか”を基準として、次のように分類されることが多いです。
- 必要な食品
- 油分の多い食品【炒め物・豚の角煮などの煮物・豚汁などの汁物】
- とろみのある食品【カレー・シチューなど】
- 水蒸気を調理に利用する食品【中華まん・茹で野菜・茶碗蒸し・冷凍ご飯など】
- いらない食品
- 液体の食品【スープ・味噌汁・飲み物など】
- 水分を飛ばしたい食品【焼き魚・ハンバーグ・揚げ物など】
- 冷凍食品の解凍(各メーカーの指示を確認)
それぞれ説明します。
サランラップが必要な食品【油分が多い・とろみがある・水蒸気を調理に利用する】
油分の多かったり、とろみがあったりする食品や水蒸気を使って料理する食べ物はレンジで温める際にサランラップをかけておきましょう。サランラップをかけることで、水分を逃さずに温められます。
油分の多い料理やとろみのある食品は飛び散りやすいのでサランラップがあると安心です。肉まんやゆで野菜など蒸し器やお鍋の水蒸気を利用するものもサランラップを使うとしっとり感のある仕上がりになります。
いらない食品【液体・水分を飛ばしたい・冷凍食品の解凍】
お味噌汁やあっさりしたスープなど液体ものはサランラップがなくても大丈夫です。また、水分を飛ばしてカラッとした食感にしたい焼き魚や揚げ物もサランラップをかけずに温めるのがおすすめです。
ただ、サランラップには臭い移りや油はねなどを防止する効果があるので、レンジの庫内を汚さないことを優先する場合は必要になります。
冷凍食品などは各メーカーがレンジで温めることを前提に包装を考えていることが多いので、その指示通りにレンジで温める方が安全かつ美味しく仕上がります。
サランラップの安全な使い方
さきほどサランラップがレンジで溶けた場合の対応や温める際にサランラップが必要orいらない食品について説明しました。サランラップが溶けてしまった場合も食べられると分かりながらも、できればラップの破損の心配なく温めたいですよね。
ここでは、レンジで温める際のサランラップの安全な使い方について説明します。次のような手順で行うと安全にスムーズに食品を温められます。
①深めのお皿に食品を入れる
②サランラップに余裕を持たせて切る
③サランラップにたるみをもたせながら端をピッタリと貼る
それぞれ説明します。
①深めのお皿に食品を入れる
特に油分の多い食品を温めるときには、深めのお皿を用意しましょう。高温になりやすい油分がラップに付かないように深さのある容器を使うと安全です。
②サランラップに余裕を持たせて切る
サランラップを切るときは容器に対して余裕のある長さにするのがおすすめです。ピッチリの長さにしてしまうと、食品の蒸気で膨らんだときにラップが破けて食品が飛び散る可能性があって危険です。
容器に対して両端それぞれ5~6cmくらいの長さで切ると余裕が出てきます。
③サランラップにたるみを持たせながら端をピッタリと貼る
最後にサランラップがたるむようにフワッとさせてから容器にピッタリ貼っていきましょう。サランラップが程よくたるんでいることで食品の蒸気で膨らんでも破損することなく温められます。レシピでよく言われる“ラップをふんわりかける”とは“たるみを持たせる”という意味なのです。
筆者も長らく“ラップをふんわりかける”の意味を間違えていました…
実際に手順通りにサランラップをかけた肉まんと手順と真逆の方法でかけた肉まんを比べてみました。見た目には大きな差はないのですが、しっとり具合にハッキリと違いが出ました。また、手順通りの方が同じ加熱時間でもより温かくなりました。
サランラップを使わないレンジでの温め方
さきほどサランラップの安全な使い方について説明しました。正しいかけ方を知っていると安心して使用できますが、サランラップは基本的にレンジで一度温めたら捨ててしまうことが多いので、“毎回毎回サランラップを使うのは何だかもったいない気がする…”と思うこともあるでしょう。
そんなときは次のようなサランラップの代用品を使用するのをおすすめします。
- シリコン製のラップ・ふた
- レンジ対応のタッパー
- 耐熱皿
それぞれ説明します。
シリコン製のラップ・ふた
シリコン製のラップ・ふたはサランラップのようにピッタリと張り付いてくれるので使い心地のいいアイテムです。洗って繰り返し使用できるので、エコにも節約にもなります。サイズにも種類があるので、お皿の大きさに合わせて選ぶことができます。
こちらのシリコンラップは色々なサイズのセットになっているので容器に合わせて使い分けが可能です。
こちらのシリコン製のふたは、レンジ以外にもフライパンや鍋などにも使用できるので幅広く活躍してくれます。
レンジ対応のタッパー
レンジ対応のタッパーは温め直しが必要な作り置きにピッタリです。特にふたをしたままレンジに入れることができるタイプは手間がかからず非常に便利なアイテムです。商品によってはレンジに入れる前にふたをずらしたり、ひっくり返したりする必要があるので、使う際に確認するようにしましょう。
こちらの商品はふたをしたままレンジで温められるタイプで容量の種類も豊富なので自分に合うものが探しやすいです。
耐熱皿
耐熱皿もサランラップの代わりとなります。温めたい食品を容器に入れて、その上に耐熱皿をかぶせるだけです。容器と耐熱皿に隙間なくピッタリ合うと蒸気が逃げないのでしっかり温められます。
まとめ
最後にこの記事についてまとめます。
サランラップが溶けても食品についたラップだけ綺麗に取り除けば、食べても大丈夫です。
- サランラップの耐熱温度を超えると溶けるので、油分の多い食品はポリ塩化ビニリデンのラップがおすすめ
- ポリエチレン:約110度(お値段は安め)
- ポリ塩化ビニリデン:約140度(お値段は高め)
- 必要な食品
- 油分の多い食品【炒め物・豚の角煮などの煮物・豚汁などの汁物】
- とろみのある食品【カレー・シチューなど】
- 水蒸気を調理に利用する食品【中華まん・茹で野菜・茶碗蒸し・冷凍ご飯など】
- いらない食品
- 液体の食品【スープ・味噌汁・飲み物など】
- 水分を飛ばしたい食品【焼き魚・ハンバーグ・揚げ物など】
- 冷凍食品の解凍(各メーカーの指示を確認)
①深めのお皿に食品を入れる⇒高温になりやすい油分が付着しないようにするため
②サランラップに余裕を持たせて切る⇒ピッタリだと蒸気で破ける可能性があり危険なため
③サランラップにたるみをもたせながら端をピッタリと貼る⇒蒸気で膨らんでもラップが破損せず安全です。
- シリコン製のラップ・ふた⇒サイズも豊富で容器ごとに使い分け可能、洗えば繰り返し使用できます。
- レンジ対応のタッパー⇒特にふたも一緒にレンジに入れられるタイプがおすすめです。
- 耐熱皿⇒容器と密着するように耐熱皿をかぶせると蒸気を逃さず温められます。